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「助演男優賞をとれるような酒造りを目指して」 高野酒造/新潟県

「助演男優賞をとれるような酒造りを目指して」 高野酒造/新潟県

IL CUOREが紡ぐ、日本酒の物語を海外へお届けするブランドであるSake Storyとして、最初にご紹介するのは、新潟県新潟市の高野酒造のお酒とストーリーです。

近隣にラムサール条約湿地の佐潟をはじめとした豊かな水源地があり、白鳥や水鳥が飛来する自然豊かな新潟県で、1899年に創業されました。

高野社長の酒造りのこだわりは、アカデミー賞でいうところの“助演男優賞”のようなお酒造りとのこと。

「食中酒として飲まれる日本酒は料理という絶対的な存在には勝てません。一歩引いて、そっと寄り添うような存在でありたい。派手さはなくても、飲み終わったあとに、“あのお酒、おいしかったな”と印象に残るようなお酒を造りたいです。」

その為には、ゆっくり発酵させて、酸の発生を抑える必要がありますが、効率は悪くても、長期低温発酵にこだわっていらっしゃいます。

また、一般的な酒蔵では日本醸造協会が提供する“きょうかい酵母”を使用することが多いのですが、高野酒造では、自家製のオリジナル酵母を使用しており、高野酒造でしか醸し出せない味わいを生み出しています。

酵母や麹菌といった微生物は、日本酒造りにとって欠かせないもの。その微生物が働きやすい環境を整えることにも注力していらっしゃいます。

私自身、家業が酒屋(小売)ではあったものの、酒造りについて無知であったこともあり、まずは酒造りの現場にいってどうやってお酒が造られるのかを学ぼうと思いました。酒蔵見学を受入れている蔵元さんを探していたところ、高野酒造をみつけて、お邪魔したのがきっかけでした。

当初はお取引に厳しい反応もございましたが、日本酒と日本文化を広めるという熱意をかっていただき、”普段はここまでおみせしません”という酒造りの全工程の施設を見せて頂きました。

見学する中で、20年以上サプライチェーンマネジメントにかかわってきた自身の経験上、徹底した品質管理に感心すると同時に、品質管理以外にも、伝統と近代化の融合、その仕組みや見せ方を学び、自信をもって海外にだせると思ったことを、今でも覚えております。

高野酒造のお酒を漸くご紹介できることを本当に嬉しく思います。